2015年の予感
明けました、と言ってから早1ヶ月。2015年の1月が終わろうとしている。
年が明けてからのポップなヒット作と言えばMark Ronson feat. Bruno Marsの"Uptown Funk"がやたら色んな音楽ニュースで取り上げられていた気がする。
J-POPは空前の世界の終わりブーム。昨年末のOwl Cityとのコラボからそのサウンドを大胆にパクった感のある通称"ドラゴナイト"は年末年始からやたらと色んな所で耳にする。
一方maigo-musicとしての"2015年の予感"は何だかもっと黒くてドロドロした予感だ。
まずは去年末にリリースされたD'Angelo14年ぶりの新譜。Chris Dave、Pino Palladino、Roy Hargroveと今回もそうそうたるメンバーを集めた作品には各界から賞賛の嵐。なんだけどこの作品を完全に理解しているか?というと疑問が残るっていうのがほとんどの人の正直な感想なんじゃないの?っていうのが僕の感想。もちろん僕もモヤモヤした何かが影を落としている。多分一年を通して聴き続けるアルバム。
昨年末から話題をさらっているArcaは新作をSoundCloudにドロップし、プロデュースしたBjorkの新譜は予定を早めてのリリースとなった。Bjorkの作品では思ったよりも抑えられていたけれどこの手のアブストラクトなビート・ミュージックは2015年にもっと沢山出て来るのだろう。昨年のUntold作をこの流れに含むかは要検討。
ちなみにPitchforkの2015年最初の"BEST NEW MUSIC"はPanda Bear Meets The Grim Reaperの"Panda Bear"
ジャズではアルバム"Shadow Theater"で、くるりやアジカンのゴッチらからも好評を得ていたTigran Hamasyanがよりアブストラクトな新譜"Mockroot"をNonesuchからリリース。前作よりも攻撃的な楽曲の多いこの作品は"ロック寄り"って評価されることが多そう。
もはや中堅からベテランの域に達しようとしているChris PotterはECMからオーケストラ作品をリリース。Chris Potter UndergroundのNate Smith、Craig Taborn、Adam Rogersといったメンバーが良いアクセントになっているところが作品を丸く収めすぎず好印象。
ここまで見てくるとこの1月に僕が気になった作品はどれもどこか影を持っている気がする。調性であったりリズムであったりハーモニーであったりと様々なんだけど。四つ打ちダンスロックやEDMの裏ではこんな音楽の波が来てるのかもしれない。
Panda Bear Meets The Grim Reaper
- アーティスト: Panda Bear
- 出版社/メーカー: Hostess Entertainment
- 発売日: 2015/01/13
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
- アーティスト: Chris Underground Orchestra Potter
- 出版社/メーカー: Ecm Records
- 発売日: 2015/01/13
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る